ビヨンボ通信４号

６月１５日発行

我々がフラハ孤児院とＣ・Ｗ・Ｆプロジェクトを始めてから１ヶ月以上たち１ヶ月の出費額と何に使ったかを出せるので、この号は会計とケニアにおける物価について主に書くことにしました。

人件費の覧の数字が一番、高くなっている。

それは我々が話し合いや省庁めぐり、土地探しなどをしているだけで土地代や建築費など特別、大きな出費はないため。
手当をカルリ氏に月額１万８千円（４月に前借りあり）パトリック氏に２６００円払っている。
カルリ氏は我々のプロジェクトの専従になっているので高額？であり、パトリック氏はイコ・サファリの仕事のかたわら手伝っているので低額になっている。
デニス氏も手当が欲しいと言っている。

しかし彼はお金にそう困っていないのとＮＧＯの登記がまだで寄付を受け入れられる状態でないので当分のあいだは待ってもらっている。

今のところ私の出費だけ。

宿泊費は私がムツリ氏に払っている部屋代。
朝晩の食事はムツリ氏のところで奥さんキクユ料理を食べているので奥さんにお金を払っている。
昼はナイロビの街の食堂で１００円前後のものを食べている。夕方ゲドライのバス停近くの道端で売っている果物を買って帰る。

ナシ４個２５円。
ミニバナナ１２本で３０円。
オレンジ５個２５円。
マンゴー４個２５円。

私とカルリ氏で土地探しや他の孤児院を見学するのに使う。
それと私の通勤用ナイロビ〜ゲドライ間のバス代、往復７０円を含む。

ビヨンボ通信に使っている費用の内訳は一通、切手代６２円、コピー代７円、封筒代２円（封筒代・コピー代は事務費に含む）３０名（団体も含む）に送っているので２１３０円。
他にはケニア内電話。
今後は日本へのファクス代が予想される。

キテンゲラの地主に土地の交渉をしてくれたカルリ氏の友人マイナ氏に使っただけ。
６月からは土曜の我々の定例会議の時には昼食を出すようになった。
一回８００円。

ノートなど。品質が良いとけっこう高い。

オフィスにある普通の蛍光灯の２倍もの長さのあるものが一つ切れたので、こちらで払う。
６月からイコサファリのオフィスが正式に我々のオフィスにもなったので借り賃の一部をこちらで払うことになる。
１ヶ月６６００円

私が日本を発つ前、私が勤めていた老人ホームの職員の方より「孤児のために使って下さい。」と３万円を私に託される。
私は、まだ我々の孤児院ができていないので、これを他の孤児院に行った際の寄付金として使わせてもらっている。

※弁護士に登記を頼んだが、その時の費用２万６０００円は登記が済んでないので、まだ払っていない。

会計報告を読んで直ぐ感じるのはケニアの物価が日本に比べると数分の一の安さだということだと思う。

しかし、よく読めばカルリ氏の月給の手当が週５日間みっちりここで働いるにもかかわらずマンゴーやナシの安さに匹敵するほどの安さだということが解るはず。

これはカルリ氏が特にボランティア精神に燃えているという理由だけではなく、これ位がケニア人の平均的サラリー。

カルリ氏の自宅はナイロビの北方１５０Ｋｍのニエリという市にある。
奥さんは小学校の先生をしていて雑貨屋も開いている。
カルリ氏は日、月曜の休日にはニエリに戻って雑貨屋を手伝う。
ケニアでは教育費、燃料費などは他に比べて高い。
カルリ夫妻には育ち盛りの子供が７人いて、それぞれに高い教育費を払っている。
だからカルリ氏はいつも、お金のやりくりに苦心している。

ケニア人の大部分を占める労働者階級の人々はカルリ夫妻に代表されるように、この物価高の中で生活を成り立たせるのに悪戦苦闘している。

会計の状況は着々と変化していくと思われますので数カ月後には再び会計報告をしたいと思います。
 

編集　荒川勝巳