近くの井戸は枯れ１ｋｍ離れた所にある水道まで水を買いに行くことになります。

しかし、運搬用の大八車やトラクターは需要が多く、こちらの水運びまでは、やろうとしません。

それに昨年のクリスマスパーティー時に寄付されることになったはずの水タンクの話は立ち消えになってしまい、まっだ設置されていません。

そこで我々は屋根に雨どいを付け雨が降ったらドラム缶をその先端に持っていくことにしました。

しかし、肝心の雨が降らないことには。

雨のカーテンが遠くを走り出しているので、もうそろそろ雨期に入ると思うのですが。
 
 
 

我々の出した寮母さん採用の条件は厳しかったが一人、見つかり見習いとして雇った。

寮母さんに対する条件とは。

中年で子育てが終わったか、子どもに手が掛からなくなくなっている母子家庭の母親。

カルリ氏や私が留守の時に訪問者が来ても対応できるよう教育を多少、積んでいる。清潔。

等々。

ミリカ先生に寮母教育係になってもらい、この見習い寮母さんが子どもの世話を適切に行い一週間の料理メニューや教育プログラムをこなせるよう指導している。

もし我々が望む水準に彼女が達しない場合は別の一を再び探すつもりでいる。

アリスと弟、それにお母さんは田舎に行ったが、あてにしていたおばぁさんから同居を断られキテンゲラ村の前、居た部屋に舞い戻った。

アリスはプリズン小学校へ編入、弟は我々の保育所へ受け入れが決まった。

そこへアリスのお母さんが中絶したとの情報が飛び込んできた。

ケニアで中絶は禁止されている。

しかし隠れて安価な中絶をする女性は多く、それだけでに危険をともなう。

そこでミリカ先生にトウモロコシの粉２ｋｇとともにお母さんの見舞いかたがた子どもたちの様子を見に行ってもらった。

ミリカ先生の話では「アリス一家はお母さんの中絶の２日前に部屋代滞納を理由に追い出され、お母さんの知り合いの母子家庭の部屋で居候している。

お母さん自体は断って歩けるほどなので思ったほど悪くは、なかったが子どもたちは、２，３日食物を取っていないようでひなびていた。」とのこと。

そこで我々は、ここへ暫くの間、時々トウモロコシの粉を持って行くことにした。

お母さんが通っているキリスト教会でも一家の窮乏を見かね滞納した部屋代を払うことになった。

そうこうしているうちにミリカ先生はアリスについて或る情報を仕入れてきた。

「アリスはレイプされたわけではなく母親を見よう見真似で男を招き入れていた。」というもの。

彼女の環境を考えれば十分それは考えられる。

アリスのこの悪習を

モラルの低下さと決めつけてかかると問題点を見失うこととなる。

この問題はケニアに於ける女性の地位の低さにつながっている。

ケニアに於いて女性は親から遺産相続を伝統的に認められていない。

そして急激な人口増により婚期の女性は男性を大幅に上回り村で余った女性は土地や家に拘束されず街の出て行く。

しかし失業率４０％近い国なので街でも女性には適当な職はない。

そこで出稼ぎ男性の現地妻となり狭い部屋でその日をなんとか生き延びる糧を得る。その間、バスコントロールに対する認識の無さから子どもを生み、或いは中絶する。

子どもは、そのような境遇の中で育つので、当然アリスのような子どもも出てくることになる。

このような母子家庭に対するセミナーや職業訓練も行いたいのですが今のところ孤児院のほうで手一杯です。

そこで孤児院運営が軌道に乗ったら、こちらのほうに取り組もうと考えています。

トーマス・ワンブワ　７才・男子

母子家庭。
１才の時、母が火事で焼死。
１３才の姉あり。
スラムに住む母子家庭の祖母に育てられる。
このおばぁさんの職業は密造酒作りと販売。
貧しいうえ他に子どもや孫を多数、抱かえている。
性格は無口。

サミエル・カゲゼ　７才・男子

母子家庭。
６才の時、母が病死。
兄弟多数で末っ子。スラムに住む臨時雇いの兄、親戚のおばぁさん教会により支えられていた。
性格は行動的。
時々、一人でじっとしていることがある。

今までの生活に戻りたい様子はない。

そこで裁判所の手続きを行うことにした。

我々のプロジェクトをより多くの人に知ってもらう良い機会なので今まで保育所を訪れたことのある人や興味のありそうな人に招待状を出し、また直接会ったりでせわしく動き回っています。

これによって今までのパーティーと比べても、だいぶ人数が増えそうです。

保育所の子どもたちは式で披露する詩や歌の練習を始めています。

今年も各種のネックレスを中心に仕入れだしています。

その他、サイザルバック、石絵皿など売れそうなものを揃えるつもりでいます。

それに今年は我々プロジェクトの子どもたちの絵を写真にした絵はがき。

どこかバザーなど販売する場所を教えていただければ助かります。